放送大学の観光の新しい潮流と地域(原田順子准教授 十代田准教授)の放送講義を履修することにした。俺は別に観光業界の人ではない。旅館に勤務しているわけじゃないし、観光協会の一員でもない。研究テーマとして観光を選ぶこともないだろうと思うw 動機の一つ目だが、俺は歴史的遺産はけっこう好きだ。神社仏閣、古寺巡礼などには関心が高い。また自然の景観なども好きだ。しかし時として行ってみた先で、あまりに観光の経済性、収益性を重視されている観光地に失望することがある。これはいったい何が問題でこういう残念なことにな...
続きを読む≫ 2012/04/09 20:54:22 メイン
観光の新しい潮流と地域 第1回の講義を担当されたのは、十代田朗准教授だ。第一回ということで、今後の講義のオーバービューと、政府の施策、統計資料などの現状。講義で扱う観光の範囲などが明らかにされた。ツーリズム、旅行、観光、リゾートなどが区別して定義されて、これらの言葉の整理がついて、引き出しにうまく納まった感じがするのはありがたい。今回の講義で印象に残った言葉はいくつかあるが、「人間にはさすらいたい(漂泊)という本能と、よどみたい(定住)という本能がある」もそのひとつだ。定住をよどみたい・・・とし...
続きを読む≫ 2012/04/09 21:07:11 メイン
観光の新しい潮流と地域 第1回の講義での印象に残ったのは。「観光学は発展途上の学問である」「確立したとは言いがたい」・・・である。いやあでもこれをしっかり認識していく、明らかにしていくというのは、学問ということでは、すごく大事な姿勢なのかもしれない。まだまだ未整理であるとマッスグに認めるという准教授の姿勢には、俺は好感をもった。そうだよなぁ発展途上だよな、観光する人が望むことも、どんどん変化している中で、また歴史もそれほど長くない状態で、確立されたすごい学問だとか言われたら、不信感をもったかもし...
続きを読む≫ 2012/04/09 21:13:43 メイン
観光の新しい潮流と地域 第2回 戦前までの観光についてだ。観光とリゾートの両方に関してだが、今まで知っていることでも、観光やリゾートという切り口から考えたことがないので、非常に新鮮に思えることが多かった。なるほどなぁ・・という感じがする。こうして、戦前までの観光とリゾートの概要を眺めると、今のリゾートや観光に通じることが非常に多いのだと驚く。けっこう、俺達の先祖は、観光やリゾートを楽しんでいたのだな。そういう余裕があったことにも驚かされる。今、レジャーとしてやっていることも、昔に原型というか、民...
続きを読む≫ 2012/04/20 14:36:52 メイン
日本の観光とリゾートの歴史だが、万葉集や風土記にまでさかのぼることができる・・・という。ちょっと強引じゃないかとも思ったのだが、観光をどう定義するか・・で、今回の講義で定義されている内容でいえば、たしかにそうなるのか・・とも得心する。でも熊野詣、伊勢参宮。平安、江戸になれば、観光の要素が強いと思うのだが、この当時は宗教的意味合いは、ずっと強かったんじゃないだろうか。行楽、遊覧のために、若菜を摘む・・なんてのは、こりゃあ観光、自ら望んでする旅だろうけど、熊野詣、伊勢参宮とかは、自ら望んでする旅では...
続きを読む≫ 2012/04/20 14:42:12 メイン
平等院といえば、紫式部の源氏物語では、宇治の夕霧の別荘として登場する。藤原頼道が、最初は狩猟の拠点だったのを、宇治川、巨椋池、山という景観を生かし、別荘、リゾートとして、都では実現しにくい理想空間、極楽浄土の様を作り上げた・・・と講義では話された。たしかに、現在のリゾート、別荘で、好きな景観を作るため、樹木をうえ、花を植え、理想の庭をつくろうとする別荘のオーナーは少なくあるまい。何度か平等院には行ったが、リゾート物件wとしてみたことはなく非常に新鮮な講義ではあった。が、極楽浄土の様を再現するって...
続きを読む≫ 2012/04/20 15:01:24 メイン
江戸時代という頃が、どういう時代だったか。わかっているようなんだが、あまり深く考えたことはなかったのだなぁと今回の講義で実感される。旅行制限、関所や手形があることは知っていたが、信仰と医療目的にはOKが出され、それゆえに観光旅行としての参拝、リゾートとしての温泉地の療養、湯治が栄えることに繋がったなんて、目からウロコである。また参勤交代による五街道の整備、宿場町の興隆なども、江戸時代の観光を支える要因になっていったのか。シーボルトの言葉として紹介されたのも印象的だった。「アジアで最も旅行が一般化...
続きを読む≫ 2012/04/20 15:14:26 メイン
一生に一度は伊勢参詣。また伊勢講というものの存在も知っていた。出羽の三山講、神奈川の大山講、四国の金比羅講などもあるが、やはり伊勢講が、全国区だろう。しかしそれでも、現存する参宮日誌の話には、呆れた。伊勢へ行くまで16泊。これは、まあ、わからんでもない。しかし帰りに、奈良、高野山、大阪、琴平、道後温泉、宮島、大阪、京都、中仙道で善光寺、そして伊香保の温泉・・と66泊w 一生に一度とはいえw現代人でも、こんな無茶な旅行はできないぞw 建前上は信仰だけど、上代の巡礼や参詣とは、かなり意味合いが変わっ...
続きを読む≫ 2012/04/20 15:22:16 メイン
東海道中膝栗毛は、江戸時代の滑稽本として、昔学校で習った記憶がある。言われてみれば、確かに観光案内でもあるよなぁw
どこの寺か思い出せないが、33ヶ所、88ヶ所を廻ったのと同じご利益がある・・とされた施設も、確かに見ている。江戸期に成立したものだったのか。一揆などはあっても、島原の後、大きな戦乱は、江戸期になかった。エネルギーが文化に向かった中のひとつとして観光も発達したもののひとつなんだろうな。江戸期に許されたもうひとつの旅行は医療。それを実現したのは、湯治による滞在だ。5日から8日が1セット...
続きを読む≫ 2012/04/20 19:53:18 メイン
明治以降の観光とリゾートも、これも面白い。この時期に、価値観、美意識が西洋からの思想から定着したというのが、意外でもあり、言われれば納得もできる。避暑の発想、転地療法から海水浴が生まれ、日本アルプスとして山の美しさが日本人に認識され。大正時代の都市の環境の悪さも影響しているという指摘も、なるほど・・と思わされる。
でもなあ、海でじっとしている・・・。転地療法、医術行為だから・・・w慣習って、時代とともに変わるのだなぁとしみじみ思う。
国立公園法も、自然保護とあわせて、外国人の人気コースから制定さ...
続きを読む≫ 2012/04/20 20:00:08 メイン